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Pandaemonium

PC酒場『Lucifer's Hammer 』の営業日誌                 

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2005.06.15

アテナの真意を問うべく、屋敷を訪ねてみたが留守。
立ち回りそうな所を何箇所か回ってみたが何処にも見当たらず。
休憩がてらに十六夜の酒場に寄る事にした。
席に座って間もなく、見るからに怪しい変装をした女性が入ってきた。
挨拶も早々に俺に近づいて来ると、耳元で囁いた。

(魔王様、私です。アテナです。)

(おい、バレバレだぞ…。)

(…。)

キョロキョロとしきりに周りを気にしている。

(魔王様、二人きりで話がしたいです。)

(いいぞ。何処にする?)

(この間、一緒にお酒を買いに行った所で。)

(わかった。)

そう言うと、彼女はいそいそとリコールして行った。

*************************

禅都。異国の雰囲気がする街。
橋のたもとで佇むアテナがいた。

「内緒話には向かない雰囲気ね。でも私、ここの雰囲気がとっても好きなの。」

「レスト…。懐かしいなぁ…。」


いつもの笑顔で話すアテナ
しかし、急に神妙な顔つきになると俺の目を見据えて、こう切り出した。

「魔王様はもう知ってるよね…。」
「私…、魔王様達や酒場に迷惑掛けられないの…。」


俺は沈黙を持って答えるしかなかった。
彼女の背負っている運命を考えた時、どうして止めることが出来よう。

「影、ううん、毒アテナのこと宜しくお願いします。」

「あぁ、それは任せておけ。」

暫くの沈黙の後、目を潤ませてアテナは言った。

「魔王様、今までお世話になりました…。私…、行きますっ」

小走りで去っていくアテナ
たまらなくなった俺は声を掛けた。

「アテナ姫っ」

はたと立ち止まるアテナ

「たまには…たまには遊びに来いよっ」

「うんっ絶対行くっ!」

笑顔で振り向いたアテナはそう答えると、
小さくバイバイをして、魔法のゲートに飛び込んでいった。

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